西宮市甲陽園日之出町で不動産売却購入を検討の方株式会社Ｆｉｎｅｂｌｕｅ

 

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甲陽園日之出町　【名前の由来】

閑静な住宅街、甲陽園の一角にある大池。水鳥達にとってもちょうどいいすみかです。甲山の南すそ野にある甲陽園は、その名の通りやわらかな陽の光に恵まれています。整備された遊歩道は、大池の周りを一周、大池が南側の土手で川が堰き止められて出来ている事が分かります。大池は、農地開発が盛んだった江戸時代後期に灌漑用水として築かれました。まだ、原野だった上ヶ原台地を開発する為に必要な水を仁川から引いて来た為、その水の権利を持っていた広田村など近隣５村が使える様に尼崎藩が交換条件として築いたのです。長年に亘って溜池として役目を果たし続ける大池でしたが、大正期には、思いがけず、脚光を浴びた時代もありました。甲陽公園時代です。劇場あり、遊園地あり、温泉に一流料亭と阪神間の注目を集めました。こうした熱い活気の中心は池のある本庄町でしたが、土手の南、本庄川を挟んだ東側の向かいにも公園は、広がっていました。現在の甲陽園日之出町です。そこには、人口の滝や川を堰き止めた小さな池もありました。小高い丘を結んで本庄川には、吊り橋が掛かっていました。甲陽園の中心部から見るとちょうど東に当たるこの小高い丘からは、毎日朝日が顔を出したのでしょうか。後に住民達がこの町の名前として考案したのは、甲陽園日之出町でした。甲陽園の開発は、公園としてのみならず、住宅地としても進められました。眺めが良く風光明媚な上に道路や鉄道で都市部にもアクセス出来る甲陽園。まだまだ一般的ではなかった上水道や電灯も整備されていました。政財界、芸能界の有名人が邸宅や別荘を設け、高級住宅街、高級リゾート地として名を馳せました。しかし、この甲陽園人気は、急激に衰えました。公園施設の近代化に遅れを取った事に加え、不況や戦争の影もあったのでしょう。宅地としても市内には、まだまだ便利な土地がいくらでもあって、次第に顧みられなくなってしまいました。甲陽園が再び脚光を浴びるのは、戦後になってからです。都市圏が膨張し、交通手段として、バス網が整備された事によって、甲陽園の美しさに再び注目が集まりました。人口も急増した昭和２８年、それまで　大字 中 字 目神山と一括りになっていた甲陽園一帯に新たに８つの町名が付けられました。町名は、住民の意見も反映して考案されました。甲陽園日之出町、甲陽園本庄町、甲陽園若江町、甲陽園山王町、甲陽園西山町、甲陽園東山町、甲陽園目神山町、新甲陽町。８つの新町名には、慣れ親しんだ大正時代の公園名、甲陽園が採用され、そこにゆかりの人物名や旧字、位置関係が加えられました。

まとめ

甲陽公園の名を受け継ぐ町の一つ。大池東側に位置する小高い丘なので朝日が昇る。日の出がよく見えることからの命名か。