西宮市雲井町で不動産売却・購入をお考えの方は、株式会社Ｆｉｎｅｂｌｕｅ

 

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雲井町　【名前の由来】

雲井とは、雲のたなびいている大空や雲そのものの事を言います。謡曲「羽衣」の春霞の歌の続きに雲の登場する一節が出て来ます。

「ここも妙なり、天つ風

　雲の通い路　吹き閉じよ

　乙女の姿　しばし留まりて・・・」

風よ天へ通う路を吹き閉じよ、しばらく地上に留まって、この春景色の美しさに見とれていたい。と歌う天女の舞のシーンです。

また、貴族社会では、雲は、気象現象だけでなく、貴族の住む御殿の中でも最上位、帝の御所をも指していました。

太神中央土地株式会社によって始まった再開発で街は見事に生まれ変わりました。都会的で外国人も多く住むインターナショナルな雰囲気とゆとりを感じさせる街の佇まい、そして、それら全てを包み込む恵まれた自然環境、こうした街だからこそ、多くの文人、芸術家達を引き付けたのでしょう。歌人の中村憲吉が油の乗り切った３０代、多くの秀歌を生み出したのは、遊園地から住宅地に生まれ変わった頃の香櫨園、片鉾池のほとりでした。

「鉾池山荘」より

鉾池の大松原は息づくか

池いちめんに花粉を敷きぬ

昭和６年、谷崎潤一郎は、その人生と作品に大きな影響を与え、後に婦人となった根津松子と出会いますが、その街も根津家の邸宅のあった香櫨園。

遠藤周作が洗礼を受け、その作品の中に「黄色い人」「影法師」などに何度も登場したのは、夙川カトリック教会でした。

華やかな笑い声に包まれた遊園地時代、恵まれた環境を活かし、住宅地としての歩みを始めてからは、多くの文人にも愛された香櫨園。今も素敵な散歩道として人々をこの街に引き付けています。

まとめ

雲井町は、宅地開発を行った会社が謡曲「羽衣」から美しい言葉を探って町名とした。

雲井は、「雲」または、「大空」の意味。貴族社会では、「帝の御所」の意味も