西宮市甲陽園目神山町で不動産売却購入を検討の方株式会社Ｆｉｎｅｂｌｕｅ

 

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甲陽園目神山町　【名前の由来】

遠路はるばるやって来た旅人が廣田神社にお参りする前に手を濯いだ事から、その名が付いたという御手洗川。この御手洗川沿いに甲陽園に入る道路は、大正時代、甲陽土地株式会社の本庄京三郎が整備したものです。奥畑、六軒町、神原を過ぎると本庄が力を注いだ、かつての行楽地甲陽園に入ります。大正時代の甲陽園は、現在の落ち着いた住宅街からは想像がつかない温泉や料亭、少女歌劇に映画撮影所、遊園地などが一つになった夢の楽園でした。甲陽園を通り抜け甲山大師（神呪寺へ向かう人も少なくありませんでした。甲陽園を突っ切って神呪寺へ至る道は、大師道と呼ばれていました。甲陽園がオープンする何百年も前から参拝者の通ったこの道の付近には、いくつもの町石や道しるべが佇んでいます。信者が功徳を積む為に資金を出し建てたものです。現在は、広々として車も通り苦なく神呪寺に至る大師道。しかし、本庄京三郎の開発以前は、広陵とした岩場が続く山道でした。甲陽園エリア全体がとても農地にならない山林、原野で広大な土地は、ひとまとめに大社村大字中字目神山と呼ばれていました。本庄たちは、そこを甲山の南の斜面、陽(ひなた)に開かれた園、「甲陽園」と名付け、開発にあたったのです。華やかだった甲陽公園時代が終わりました。まもなく、大社村は、昭和８年、西宮市と合併、第二次世界大戦も終結して、落ち着いて街づくりが行われた頃、甲陽園は、住宅地として再び脚光を浴び始めました。そして、昭和２８年、旧字目神山から８つの町が誕生しました。甲陽園東山町、甲陽園山王町、甲陽園西山町、甲陽園若江町、甲陽園本庄町、甲陽園日之出町、新甲陽町、甲陽園目神山町です。目神山の名は、現在、甲陽園エリアの中の最も北に位置する町、甲陽園目神山町として残っています。目神山とは、いったいどういう意味でしょうか？ここは、甲陽園目神山町の最も北の岩肌のむき出しの小高い峰です。北を見渡す正面には、甲山、その丸みのある優美な姿から古代人からも神と崇められた山です。神の山と向かい合う、「目神山」目神の目とは、小さい方を指す目では、ないでしょうか。甲山に対して、小さな神という事で目神(めかみ)と呼ばれ、それが(めがみ)に変化したのでは、ないでしょうか。また、岩肌がむき出しの目神山の山容は、別の説も考えさせます。崩れ易い所、崩壊地を指す言葉に「メガ」という語があります。これに接尾語の「ミ」が付いて浸食され易く、いつも岩石がごろごろしている状態から「メガミ」と呼ぶようになったと考えられなくもありません。神呪寺のある甲山町との境目辺り、寺に近づいた事を示すかの様に姿を現す野仏。江戸時代、神呪寺の住職が建立した甲山八十八ヵ所の野仏の一部です。遠い四国まで行かなくても巡礼が体験できる様にと四国八十八ヵ所各札所から持ち帰った砂を使って設置されました。一巡すると、ほぼ2㎞四国遍路のおよそ５３６分の１に当たります。かつての甲陽公園の案内にもこの八十八ヵ所が紹介されていて、参拝する人も少なくなかった様です。目神山には、他にも市民の心を和ませる憩いのスポットがあります。桜の名所として知られる北山貯水池です。池の半分、北東が甲山町、南西の半分が甲陽園目神山町にかかっています。北山貯水池は、市民の水瓶として、昭和４２年水分谷に流れ込む川を堰き止めて作られました。その水没した谷の道の端には、地元の人々に信仰された水分地蔵がありました。貯水池の傍らに移転された今も豊かな水と子宝を恵むお地蔵さんとして、訪れる人があるそうです。

まとめ

甲陽園は、「甲山の南の斜面(陽＝ひなた)にある園」という意味の開発地名

目神山は、旧字名、甲山に対して「小さい方の「(め)神」の山、または、「岩がごろごろしている(めが)」の山の意か。